先日のモヘアのストールを見て青い石について気になったので、アトリエで目についた青い素材を集めてみました。
ストールの花の花弁の部分の青(碧、と書く方がしっくり来ます)はやっぱり左端のアペタイトの屑石のものに近いみたい。
この屑石の色はかなりきついので、処理石であろうと思います。
もっとも市場に出回っている石の九割り方には、色を安定させるために何らかの処理が施されているといいますが、右上の直径3mmの丸い石も同じアペタイト(以前ラブラドライトと組み合わせて使ったロットです)であることを考えるとその濃度の差にちょっとびっくりします。
青緑と言いたくなるような強烈な色で昔なら使うのが難しく思えたかも知れないけど、今の自分には好きで使いたくなる色です。
屑石アペタイトのすぐ右の同じような形状の屑石はタンザナイトです。
色の濃いアペタイトの隣ではどんよりと灰色がかって見えてしまいますが・・・。
白い珊瑚や貝殻と並べてみるととてもきれいな薄い青だと思います。
上方でプラスチックのケースに収まっているのはブルートパーズです。
ブルートルマリンとはまた別の石で、この画像に写った水色の天然石の中では唯一グリーン系のトーンが噛んでいない石かも知れません。
トルマリンのブルーにもやはりグリーンが噛んでいます。
その下にはちょうど昨日お客さまのスワロフスキーのクリスタルのうさぎを使って作ったペンダントトップがあります。
金具のすぐサイドにぶら下がっている水色の水玉付きビーズは手作りガラス製です。
トーン的にうさぎの色と近いと思って在庫の中から使ってみました。
パールの右隣にある三つの縞柄ビーズも手作りガラス製です。
キャンディみたい。
その上にあるのがオーバルカットのサファイア。
タイに行った時に買いました。
もちろん、この中では最も高価な石です。
そのまた右にあるのが、たまたまお客さまから預かっているごく薄い色のアクアマリン。
ブラジルで買ったとか。
アクアマリンの色は本当はこんなに薄くない方がいいんですけどね。
その右上に見えるアペタイト玉の色との中間くらいの色が、最も上質のアクアマリンらしい色かな。
そういった品質のものは、大きいと左のサファイアなんかよりもずっとお高くなって普通です。
右下でとぐろを巻いているのは・・・アイオライトです。
日本ではあまり店頭にないのではないでしょうか。
アイオライトもリング用の大きなカット石ならかなりのお値段になります。
アイオライトの濃い部分の紺は、サファイアのものよりも一層暗いミッドナイトブルーと呼びたくなるような色をしています。
イエローやグリーン系のトーンが感じられなくて、冷たく引き締まった紺色。
これも美しいと思います。
アイオライトに囲まれた水色の玉は、以前カーネリアンのオレンジ色と合わせていたカルセドニー。
ごくごく僅かなイエローが噛んでいるように見えます。
今私のアトリエにあるブルーはこの他にトルコ石が何種類かくらいですが、天然界にはまだもっと沢山あります。
これに人が生み出したあらゆる素材のブルーもあれもこれ合わせると、ブルーだけで絵が描けるくらい色々なトーンが揃いそう。
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